ユーザー事例：Metrohm社
会社紹介
スイスに本社を置く Metrohm は、化学分析用の高精度計測機器のトップメーカーとして世界的な信頼を獲得しており、現在では 37 の子会社と 80 か国以上の独占販売チャネルを通じて製品を提供する国際企業へと成長しています。
安定した安全なソリューションがファイアウォールで保護されていたにもかかわらず、一部のお客様からは組込みシステムに対する不安の声がありました。理由は SMB1 の利用が安全でないと考えられていたためです。Metrohm の計測機器は、収集したデータの読み取り、保存、共有、印刷が可能ですが、サイバー攻撃のリスクは低いものの、ユーザーは 最新の SMB3 プロトコルによるエンドツーエンド暗号化や高度なセキュリティ機能 を求めていました。これにより、データ通信が安全に保護され、安心して使用できることが期待されていたのです。
「SMB3 を利用するにあたり、アプリケーションのコードを変更する必要はありませんでした。オペレーティングシステムにスタックが追加されているため、既存のアプリケーションにシームレスに組み込めたことが、私にとって非常に重要でした。」
Stefan Dürr – Senior Electronics Engineer, Metrohm
課題
Metrohm の計測機器は、長年にわたって開発された高度なアプリケーションで、Windows Embedded Compact をベースにした Toradex Colibri Arm ミニチュア化システムモジュール（SoM） 上で動作しています。
追加スタックによってアプリケーションを複雑化させないため、Metrohm は WinCE の低レイヤーに SMB3 機能を統合する ことを Toradex に依頼しました。
その後、Metrohm は Visuality Systems から評価用ライセンスを取得し、専用環境で YNQ スタック をテスト。性能が確認された後、Toradex に対して、Metrohm の組み込みシステムアプリケーションに 完全に透過的に動作する形でスタックを実装するよう指示しました。
Metrohm が Visuality Systems を選んだ理由
Metrohm が Visuality Systems をパートナーに選んだ背景には、次のような理由があります。
市場からの要請
Microsoft が SMB1 を脆弱性の理由で廃止したことにより、既存接続を SMB1 から SMB3 にアップグレードするよう、顧客からの要望が増加した。簡単な実装
既存のフルサポート付きソフトウェアライブラリを使用することで、独自開発で対応する場合に比べ、はるかに低コストかつ短期間で導入が可能だった。将来対応力
アプリケーションを変更せずに SMB3 ライブラリを追加することで、特に SMB プロトコルの将来的な変更にも柔軟に対応でき、製品寿命を数年単位で延長することができる。
「Visuality Systems によって、当社製品への SMB3 導入が非常にスムーズに行えました。販売子会社も、市場が求める機能を提供できることに大変喜んでいます。」
Stefan Dürr – Senior Electronics Engineer, Metrohm
導入の成果
Visuality Systems の YNQ により、Metrohm は自社デバイスで SMB3 を利用する際に、アプリケーションのコードを変更する必要がありませんでした。Toradex は WinCE オペレーティングシステムに YNQ スタックを組み込み、Metrohm のアプリケーションに シームレスに統合 されるよう対応しました。これは、Metrohm にとって非常に重要なポイントでした。
Metrohm のシニアエレクトロニクスエンジニア、Stefan Dürr 氏は Visuality Systems について次のようにコメントしています。
「優れた製品、素晴らしいチームです。必要であればぜひお勧めします。」
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Raphael Barki, Head of Marketing, Visuality Systems
