ユーザー事例:某大手CPEメーカー
会社紹介
欧州連合(EU)の主要な通信事業者に対して、高速インターネット接続やスマートホームアプリケーションを提供する大手ブロードバンドCPE・デジタル機器メーカーがあります。機密保持のため、本記事ではこの企業を 「Broadband Digital Home(BDH)」、CPE製品を「 BNAS 」と呼びます。
BDHは、データ転送やネットワーク接続型ストレージ(NAS)などの新たな付加価値サービスを導入し、データ・音声サービス提供者の成長戦略を支援したいと考えていました。そこで検討したのが、SMBベースの2つの選択肢です:オープンソースの Samba と Visuality Systems の YNQ です。
BDHは、サービスレベル契約(SLA)に基づき信頼できるサプライヤーとの取引を重視しており、オープンソースに依存するリスクを避ける必要がありました。そのため、SMB商用ソリューションのリーディングプロバイダーである Visuality Systems が自然な選択となりました。
「異なるエンドポイント間で、Windowsに対応したSMBネットワークファイル共有プロトコルによるデータ転送を確立する必要がありました。Visuality Systems の YNQ はその要件に最適で、通信事業者という厳しい要求を持つ顧客向けに、NASなどの付加価値サービスの導入を可能にしました。」
Pieter Kruntz – BNAS Product Manager, BDH
課題
BDHは、ユーザーが BNAS CPE や接続された USBハードドライブ に保存されたデータへ、いつでもどこでも安全にアクセスできる環境を提供する機会を見出していました。対応OSは Windows と Linux で、SMB(Server Message Block) を含む複数のプロトコルをサポートする必要があります。
「最大の懸念は 依存関係 でした。実際、製品サイクルやソフトウェアリリースの前には、サードパーティアプリケーションのベンダーとロードマップを調整する必要があります。もしパートナーが必要な変更を期日通りに提供できなければ、リリースを遅らせざるを得ません」と、BDHのBNASプロダクトマネージャー、Pieter Kruntz(仮名) は語ります。
BDH が Visuality Systems を選んだ理由
BDH が Visuality Systems をパートナーに選んだ背景には、次のような理由があります。
高品質なサポートを提供する高い技術力
メモリ使用量が最小限で済む設計
Linux と Windows との高い互換性
問題発生時も安心の迅速な対応
BDHのロードマップやMicrosoftのリリースに合わせた、安定した市場投入スピード
「YNQ製品の性能には非常に満足しています。動作が安定しているため、ユーザーは存在を意識することすらありません。エンジニアも、サポートが必要な際にはいつも迅速に対応してもらえることに安心感を持っています。」
Pieter Kruntz – BNAS Product Manager, BDH
導入の成果
Visuality Systemsは、SMBプロトコルのライブラリを提供し、BDHのエンジニアチームが BNAS CPE のマザーボードにインストールする際のサポートも行いました。YNQライブラリにより、BDHの顧客である欧州の主要通信事業者は、自社サービスをさらに充実させ、他社との差別化を図ることができました。
BNASプロダクトマネージャー、Pieterの言葉を借りると:
「あらゆる種類のファイルの保存やアクセスが非常に簡単になり、ネットワークトラフィックも減少、帯域幅の消費も抑えられました。現在、約1,500万台のデバイスがSMBを利用しています。」
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Raphael Barki, Head of Marketing, Visuality Systems