進化したマネージドファイル転送

オープンソースでの経験を経て、拡大する顧客の声に応えるべく、 Seeburger はより堅牢な SMB3 ソリューション ― Visuality Systems の jNQ ― を選択しました。

ユーザー事例:Seeburger社

seeburgerサクセスストーリー

会社紹介

Seeburger AG は、ビジネス統合ソリューションのリーディングプロバイダーとして、Business Integration Suite(BIS) と呼ばれる包括的なツール群を提供しています。
30年以上にわたる実績を持ち、急速に進化するデジタル社会において、効率的かつ安全な統合ソリューションを求める企業にとって信頼できるパートナーとしての地位を確立しています。

BIS は、多様なシステムやアプリケーション間のシームレスな接続とデータ交換を実現するために設計されています。なかでも、Udo Bartmus が率いる Connectors Development Group は、その成功に欠かせない存在です。Udo のチームには、SMB プロトコルに対応した マネージドファイル転送(MFT)アダプタを担当する Ivo Matheis をはじめとするプロトコル専門家が揃っています。

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「以前はオープンソースをベースにした SMB ファイルアダプタを利用していました。私たちはオープンソースを高く評価しており、製品にも幅広く活用しています。しかし、サポートチケットの件数が増え始めたことで、オープンソースだけでは十分ではないと理解しました。そこで、当社のニーズに応えられる独立した SMB ライブラリを探す決断をしたのです。」

Udo Bartmus – Head of Connectors Development, Seeburger

課題

Seeburger の Business Integration Suite(BIS) は、世界中の約1万社のお客様に対し、あらゆるビジネスプロセスを設計・実行できるプラットフォームです。たとえば、Seeburger 独自のアダプタを利用して、文書を抽出・加工・変換し、取引先やクラウドサービスなどの宛先システムへと転送することが可能です。その中核を担うのが マネージドファイル転送(MFT) です。

特に人気の高い機能の一つに SMB3 ファイルアダプタ がありました。Windows 環境の多くのお客様は、Seeburger のファイルシステムアダプタに含まれる Java I/O を通じて UNC パスを直接利用していましたが、エンタープライズのお客様の中には Windows を使用していなくても SMB3 を使いたい という要望が増えていきました。さらに、AWS、Azure、GCP などのパブリッククラウド利用が広がり、いくつかのサービスでは SMB3 が必須とされるケースも生まれました。加えて、Seeburger は REST インターフェースを提供していましたが、処理速度の点から SMB 接続を求めるお客様も想定されていました。

当初、Seeburger はオープンソースの SMB ライブラリを用いて経験を積みました。しかし、顧客基盤の拡大に伴い、より堅牢な SMB ライブラリを求める声が高まりました。これこそが、Visuality Systems の jNQ のような独立した SMB3 ライブラリ実装を検討する大きな契機となったのです。

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「私たちの MFT は jNQ によって Microsoft Azure に接続できるようになりました。さらに、Microsoft DFS との統合もスムーズかつ完全に機能しています。Visuality Systems のサポートチームから的確なアドバイスを受けられる点も大きな安心です。」

Ivo Matheis – Senior Software Engineer, Seeburger

Seeburger が Visuality Systems を選んだ理由

Seeburger が Visuality Systems をパートナーに選んだ背景には、次のような理由があります。

  • Make-or-Buy の判断
    Microsoft SMB は非常に複雑なプロトコルであるため、自社開発よりも購入の方が効率的。Visuality Systems は Microsoft から推奨されている。
  • サポート体制
    オープンソースでは、パッチの提供を長く待つか、場合によっては自力で解決しなければならないこともあるが、Seeburger には責任を持って対応できるサプライヤーが必要だった。
  • 将来への対応力
    新しい SMB 機能は、Microsoft の一般提供スケジュールに合わせて展開される必要があった。
  • 柔軟性
    Seeburger の顧客が柔軟性を重視するのと同じように、Seeburger も Visuality Systems の柔軟な対応を高く評価した。

「私たちはオープンソースに慣れ親しんでおり、必要に応じてコミュニティと協力しながら修正も行ってきました。ですが、SMB は非常に複雑です。仮に実装できたとしても、SMB3 プロトコルを自社で開発するつもりはありませんでした。時間を節約したかったからです。私たちは jNQ に対して費用を支払っていますが、トータルではコストを抑えられ、精神的な負担も大幅に軽減できています。」

Udo Bartmus – Head of Connectors Development, Seeburger

導入の成果

Visuality Systems の jNQ により、Seeburger の MFT は Microsoft Azure への接続を制限なく 行えるようになりました。
「jNQ はインターネット経由で Kerberos 認証による SMB3 をサポートしており、VPN を組み合わせた SMB2 よりも格段に優れています」と Ivo Matheis は述べています。

また、Microsoft DFS(Distributed File System)への対応も大きな成果の一つです。Ivo はこう説明します。
「オープンソースライブラリでは DFS に問題がありましたが、jNQ を採用することで解決しました。SMB の観点では、jNQ は機能が完全です。」

最後に Ivo はこう締めくくります。
「Visuality Systems が関わってくれることで、Udo と私の両方が安心して仕事に集中できます。」

お問い合わせ

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ぜひお気軽にお問い合わせください。

当社の専門チームは、あらゆる環境で確実に動作する SMB プロトコルソリューションの提供で豊富な実績を誇ります。
シンプルな環境から、最も複雑な環境まで、安心してお任せいただけます。

Raphael Barki, Head of Marketing, Visuality Systems

Raphael Barki, Head of Marketing, Visuality Systems

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