WinCE向けSMBv3ソリューション

YNQは、Windows Embedded Compact(WinCE)の制約である「SMB1のみ対応」という問題を克服し、完全なSMB3クライアントおよびサーバー機能を拡張します。

WinCEでSMB3対応を実現するYNQ

Windows CE

産業分野で活躍するレガシーWindows CE

古いOSであるにもかかわらず、Windows CEは今なお多くの産業分野で活用されています。製造・自動化設備、センサーや監視システム、コントローラー、ATM、ガス・液体管理システム、エネルギー関連設備など、多岐にわたる環境で稼働しています。

なぜWinCEをアップグレードしないのか?

産業現場では、新しいOSへの移行は現実的でない場合が多くあります。移行には大きな手間や高額なコスト、さらには稼働停止のリスクも伴います。その結果、多くのWindows CE搭載機器はSMB1に固定され、SMB2以降を必要とする最新のWindowsシステムとの接続ができない状態になっています。

WindowsでサポートされているSMBバージョン

Windows版SMBサポート一覧

上の表は、各Windowsバージョンでサポートされている最新のSMBバージョン(ダイアレクト)を示しています。SMBクライアントとサーバーは、常に両者が共通でサポートする最も高いバージョンをネゴシエートして使用します。デフォルトでは、WinCEデバイスはSMB1を使用しますが、このバージョンは現在の最新OSでは無効化されています(詳細は「マルウェアに狙われやすいSMBv1よサヨウナラ」参照)。

ユーザー事例:HMIパネルでのよくある課題

Siemens製HMI

よくあるケースとして、Siemens SIMATICなどのHMIパネルと、SMB3対応の機械サーバー間でSMB接続を可能にする場面があります。
L. B. Bohle社がこのソリューションをどのように成功裏に導入したかは、こちらからご覧ください。

YNQ インストールガイド

インストール手順をステップごとに解説した動画を準備しましたので、以下よりご覧ください。

YNQライブラリをWindows CEに統合することで、機器は最新のSMBバージョンに対応したあらゆるSMBクライアントやサーバーとすぐに互換性を持つようになります。

Metrohm社の科学機器で、アプリケーションを変更することなくYNQがSMB3対応を実現した方法についてはこちらをご覧ください。

YNQ SMBクライアント・サーバー機能一覧

機能 クライアント サーバー
SMB暗号化
SMB署名
プレログオン認証
open, read, write, クエリ等のファイル・フォルダ操作
ネットワークブラウジング(ドメイン, ホスト, 共有)
DNS, LLMNR, NetBIOSによるホスト名解決
マルチスレッド対応
read, writeの最適化
LM認証からNTLMv2、SPNEGOまでサポート
ローカルユーザー認証
DCERPC over SMB – SAMRおよびLSA
DCERPC over SMB – SRVSVC, WKSSVS, WINREG
IPv4およびIPv6に対応
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