YNQ 2.0.0 リリースノート
YNQ2.0.0では、クライアントライブラリとサーバーライブラリ両方に、新機能追加および機能改善を行いました。これらの機能向上、セキュリティアップデート、機能拡張により、SMBネットワーキングがより快適になります。詳細は以下をご確認ください。
QUICアドオン
MsQuicライブラリのインテグレーションを行い、YNQクライアントでLinux、iOS、macOS上でSMB over QUIC (Quick UDPインターネットコネクション)プロトコルをサポートできるようになりました。これにより、セキュアで高速かつ効率的なSMB通信が可能になります。VPNを必要とせずに、ファイル転送とネットワーク操作の全体的なパフォーマンスとセキュリティが強化されます。
AES-128-GMAC署名の改良
署名アルゴリズムAES-128-GMACが最適化され、YNQのパフォーマンスが向上しました。
Kerberos認証の強化
Microsoft CVE-2022-37966 脆弱性アップデートに対応し、YNQクライアントの Kerberos 認証が強化されました。潜在的なセキュリティリスクに対応するため、RC4アルゴリズムはデフォルトで無効となりました。この強化により、SMB接続はより高いセキュリティレベルを維持することが可能です。
サーバーSPNターゲット名検証レベルポリシーへの準拠
YNQ 2.0.0では、YNQ SMBクライアントライブラリでサービスプリンシパル名(SPN)のサポートを導入し、サーバーのセキュリティポリシーである「サーバーSPNターゲット名検証レベル」またはレベル2の「SmbServerNameHardeningLevel」に対応しました。
マウントポイント作成における機能向上
YNQ SMBクライアントライブラリは、マウントポイントごとに特定のパラメータをサポートできるようになりました。パラメータ例:優先トランスポート層(TCPまたはQUIC)、特定のSMB方言、認証のタイプ(NTLM、Kerberosまたはその両方)。
RPC over TCP
YNQサーバーは、従来の名前付きパイプによるRPCに加えて、RPC over TCPをサポートできるようになりました。この機能は現在プリントサービスに使用されています。
シンボリックリンク
YNQ サーバーに適用されるこの新機能は、共有リソースの整理とアクセスに柔軟性を提供します。シンボリックリンクは、異なる場所にあるファイルやディレクトリを参照する便利な方法を提供し、ファイル管理とナビゲーションをシンプルにします。
最後に
YNQ 2.0.0SMBライブラリは、様々な新機能と機能強化により、SMBネットワークの操作体験を大きく改善します。こちらの最新バージョンにアップグレードして、最新のパフォーマンス、セキュリティ、および機能性をぜひご活用ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。